チャレンジワールド のリスクマネジメントについて(スキープログラム編)

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子ども向けのスポーツキャンプや野外体験プログラムの

指導・運営に携わり25年が経ちました。

今までの指導経験で学習した事、気付いた事、

そしてチャレンジワールドの指導方針としてまとめた

マニュアルの一部を「プログラム運営で大切にしている事」

というシリーズでお伝えしてまいります。

今回の内容は 私たちがプログラム運営で

一番大切にしている価値「安全対策」についてです。

私たちは、出発前に参加者と

必ず守る「ある約束」をしています

それは、「とにかく楽しんで帰ってこよう!!」

まずは 自分が楽しむ

そして 他人の楽しみも尊重する
(他人の楽しみを邪魔しない)

あまりにも単純な事で驚かれたと思いますが、

プログラムから帰ってきたお子さんの笑顔は、

保護者の方にとっては最大のお土産ですよね!!

この当たり前の約束を守るために

何よりも必要な事はリスクマネジメントです。

安全対策・危機管理で一番大切にしている事は、

「事故を未然に防ぐ」。

もちろん万が一事故が起きてしまった場合に対応できるよう、

看護師の帯同、救急法の学習を行う、

プログラム開始前に病院へ事前連絡をしておく等の

準備をしておりますが、

事故を起こさないようにするために、

できるだけリスクを排除する必要があります。

もちろん自然の中での活動やスポーツを行うので、

リスクをゼロにできるわけではないのですが、

リスクを減らしていく事はできます。

私たちの過去の経験や学習から、

プログラム中の安全管理対策、

生活面の安全管理対策などをマニュアル化して

プログラムの運営をしております。

今回は、具体的な事例として

スキープログラム中の

スキー道具にまつわる

安全対策マニュアルについてご案内をいたします。

・ヘルメットの着用

初心者を含め全参加者にヘルメットの

着用を必須としております。

やはり頭部のケガはこわいです。

大きな大人に衝突されたら・・・・・

滑っていておもいっきり頭を打ったら・・・・

頭部への外傷という事を考えると

ちなみに頭を強く打った場合は、

目立った外傷がなくても

特に「頭蓋内圧の上昇」について注意が必要です

精神状態の変化

深刻な頭痛

継続する嘔吐 がある場合は

脳が腫れてきた時の早期サインです!!

至急 病院へ行く必要があります

そういう事を考え、チャレンジワールドの

スキープログラムではヘルメットは必須にしております。

・ゴーグルの着用

スキー道具を装着した段階で

かならずゴーグルを着用してもらいます。

ゴーグルがくもるので、子ども達は

いやがるんですが、

やはり目の保護という事を考えると・・・・

たまたま他の人のストックが目にあたってしまった

紫外線で雪目になる、などを防止します

ちなみにチャレンジワールドでは

雪合戦は行いません。

なんで!!? つならないじゃん

と思われると思いますが、

意外に知られていないのが、この雪合戦中の目の怪我です。
(過去の事故事例などを調べて、同様の事故が起きないように
対策を取っております)

小学生から中学生まで学年の幅がひろいので

特に野球をやっている高学年の男の子の

投げた雪玉がたまたま低学年の子の目に直撃する事を考えると・・・・・

もちろん子ども達には、なぜ雪合戦を禁止に

しているかその理由は説明をしております。

ただ、みんなスキーに夢中になるので!!

雪合戦をしたいと言い出す参加者はほとんどおりません(笑)

・スキーブーツのバックルをチェック

ケガ予防で結構見落としがちなのが

このブーツチェック

子ども達は身につける靴や洋服を

「きっちり締める」事を嫌がる傾向があります

だから子ども達にブーツを履かせると

結構スネとブーツの間にすきまがあります

なので時間は余計にかかってしまいますが、

スキープログラム開始前は必ず全参加者の

スキーブーツのバックルをスキー指導者が

チェックいたします

(スキーブーツはバックルという留め具で締め具合を調節します)

もちろん体にあったスキー道具選びもしっかり行います

特にレンタル品についてはスペアを必ず用意しておきます

特にスキーブーツはサイズが合わない時があるので

そんな事知っているよ!!という単純な事ばかり書いておりますが

「知っている」 と「実践している」 では大きな違いです!!

このマニュアルを実践していくのが、

チャレンジワールドのプログラム運営の最大の価値のひとつです。

なんでも自分でやらせて失敗から学習した方が

いいという意見もあると思いますが、

怪我のリスクがある事については、

正しいやり方が分かる前の事を、

子どもだけにやらせるのは指導の放棄だと考えております。

その分参加した子ども達には、

荷物の整理、
スリッパを並べる、
布団の整頓など、

自主的に行う活動をしっかりと設けております

ケガをする事ばかり書いて不安になるかと思いますが、

運営者側と指導者側が最悪の事を想定し、

未然に防いでいく事が、最大の危機管理対策だと

わたくし達は考え行動をしております。

夏のプログラムで言えば、

海や川のプログラムではスタッフを含めて

ライフジャケットの着用の義務化、

雷注意報の確認、

潮の状態の事前確認、

生活面の場合は、

就寝・起床時間、

昼寝時間の確保、

食事内容、

窓からの転落の可能性の有無など

多岐にわたり、安全対策を行なっております。

皆さんに夢中になって楽しんでいただくために、

安全管理・危機管理を一番の価値として

取り組んでまいります。

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